オーダーメイドって高くない?!

Co-Inやオーダーの事

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オーダーメイド・ワンオフで部品を頼みたいけど、高くない?そういうイメージを持たれることも少なくありません。
なぜ、想像しているよりも高くなるのかについて、ちょっと(かなり)理屈っぽくなりますが、解説します。

例えば、ホームセンターなどに行くと売られている金属製商品「ネジ」
1本買うのに10円とか20円で買えると思います。
同じ太さ・同じ長さの「ネジ」は大量生産という製造方法で1日に10万本とか100万本つくられています。
そのような本数で製造する企業は、皆さんが使ってくれる(買ってくれる)であろうという想定の下にネジを作っています。

ネジを完成品にするには何種類もの機械を使いますが、わかりやすく1種類の機械でネジを完成品するとして、その機械が1億円だったとしても100万本のネジをつくれば、1本あたりにかかる機械のコストは100円になります。10日間機械を動かせば10円、100日間ネジを作れば、1本あたり1円でいいのです。

でも、世界で1本しか使われないネジであれば「1億円」で売る必要があります。

オーダーメイド・ワンオフ部品も同じ事が起こっています。
仮に1個作ると5,000円の部品があったとします。同じものを複数個つくると

1個@5000・2個@4000円・4個@3500円・6個@3200円・8個@3000円と1個当たりの単価は安く製作できます。
更に1個から2個への価格低減率は大きく、その後は緩やかに低減率が下がっていくというのが原則です

今回の値段の算出イメージの場合、
1個作る場合と2個作る時の価格差は-20%ですが、2個作る場合と4個作る時では、その差が-12.5%、更に4個から6個になると-8.5%、6個から8個になると-6.2%という具合です。(もちろん加工物や加工方法に寄って変動します)
1個@5000でしたが、8個だと@3000という事は-60%OFFです

私達のサービスでもそうですが、昨今の金属を加工する機械はプログラムで制御できる機械を使うので、1個目の寸法が出ると2個目以降はスタートボタンを押すと同じものが出来上がります。一定個数を超えると微調整(工具の取替や再設定など)が必要になりますが、1個当たりの部品を機械が削る時間は大きく変わりません。

1個の場合、加工用機械作動プログラム・下準備・加工・測定などが全部1個の価格にのっかります。

ex)加工プログラム@2000円 1個だと2000円ですが4個あると1個あたりに500円、100個なら20円を加算すればよいという事になります

オーダーメイド・ワンオフ部品もたくさん作れば安くできます!!
先ほど@5000だったオーダーメイド・ワンオフ部品を仮に1000個生産すると部品代は@500くらいになります
購入されるお客様は、同じ予算5000円で10個購入できる部品になるのですが、
作った私たちは残りの990個を、どうするか?となってしまいます。
残り990個も売れるだろうと想定して製作されるのが既製品のモノづくりです。

少し(かなり)理屈臭くなりましたが、オーダーメイド・ワンオフ部品の様な、小ロット生産の原理は上記の様になります。

決して、暴利を貪ってやろうという気持ちはありません
皆様の趣味が充実し、Co-Inのサービスや金属加工商品がもっと身近なものになれば良いと切に願っています!

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